巡り廻る。・・・、それは深く濃厚な光と闇を描いたストーリー・・・
洗練され厳選されたシステム・・・
綿密に調整されたバランス・・・
何重にも仕掛けられた底のない底と作り込み・・・
その出来栄えはまさに至高のRPGの一つといっても過言ではないデショウ!!

今回はその中でも特に巧妙に散りばめられたストーリーについて
読み解いていきたいと思います!
クリアしてない人は読まない!

巡り廻る。のストーリー・・・
それは一言で言って、謎、と言えるでしょう
そもそも報告書のシステムとは何だったのか?
報告書は三箇所の魔力の排出を「余剰魔力」と表現している
しかしその余剰魔力は竜となり、しかも世界中に散らばる
エレメントの源泉として表現されているのだ
そのエレメントが魔物を生み出し、人々に恩恵をも与えている
では光と闇のエレメントはどうだろうか?
書物によればこれも三種のエレメントから合成されるという・・・

こう表現されていれば、このシステムというものが
エレメントを制御するものだということは察しがつくだろう
しかしである
その最後のシステムを破壊すると世界からエレメントが消えてしまう
これはどういうことだということになる
つまり、システムはエレメントの制御だけでなく、
そもそもの生成すら司っていたというのだろうか?
謎は深まるばかりである

相談が鍵を握っているのだろうか?
アレスによれば黒き竜が闇竜かもしれないという
だがそれでは竜の国とは何だったのか
闇の城の主は竜だったのか?

しかしとにかく報告書の括りから、
恐らくシステムの製作者は自らを意思決定者として
システムに組み入れてしまったのだと考えていいだろう
ここで重要な謎は、「使用者」が誰を指すかである
闇竜を倒した英雄は使用者となるのか
「発動の決定権」と呼ばれる何かが使用者から剥奪されているが、
光から闇への開放は任意に任されている
ではこれは何の発動権なのか
わかりません

ここで少し冷静に整理してみる
そもそも闇竜の封印というのはシステムにとってイレギュラーなのではないか
封印には三種の宝玉を回収し、光のエレメントを使って闇竜を倒す必要がある
しかしこの流れにシステムは介入せず、主導する様子を見せない
つまり、封印→復活の流れは、システムに対する人間の抵抗とその対策と
考えられるのではないだろうか

そうなるとシステムが求めた力が何なのかという点に迫ることができる
つまりシステムは闇の世界を秩序として維持したく、
その為の力を制御しているわけだから、システムが求めた力とは
闇のエレメントの力だったのだと推測できる
その本体が闇竜であり、決して滅ぼすことはできず、
しかも報復措置として討伐者を取り込んでしまう
この闇をコントロールしているのは闇竜ではなく、システム=希望だからだ

一方で、希望を破壊するとエレメントレベルの制限が解除され、
闇の発生が完全に停止する
これはゲーム的開放に止まらず、そもそもがこの活性化したエレメントを使って
闇を生成されていたと考えるのが妥当だろう
際限なく活性化するエレメント、増長する国家間戦争、
これらを一挙に解決する方法が闇の制御という希望だったわけだ
しかして、それよりもなお深く駆動する絶望
なぜ絶望は倒されなければならなかったのか
なぜ絶望が破壊されるとエレメントが消滅したのか

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