十二月?
いや、た月の間違いだろう

やばいー

いばやー

例えば、僕は誇大妄想という精神の異常状態にあって
本当は世界は僕が想うような昏いものではなく
人と人の関係と大自然が織り成す予定調和の世界で
僕は人々の最底辺近くに位置し、賢い人とは大学にいる人で、
偉い人とは政治家や歴史的な偉業を達成した人で、
身近な偉い人は社長や年上の人で、すごい人というのは遠くの存在で、
過去といえば十年昔で、生まれる前のことは何も実感が湧かず、
百年前は大昔で、五千年前は教科書で習う事で、化石はロマンの一種で、
怪我をすれば病院へ行って、ニュースを見て最近は変わったなとか言って、
朝起きればその日のやることと将来の心配をしたりする
そんな童話の中のような世界だったらどんなにいいだろう
世界の難しい事は僕などおよびもつかない大勢の賢い人が
ほとんど解明してうまく解決してくれている、そんな子供の頃夢想していたような世界
だが実際は世界の難解の最前線に立っているのは僕たった一人で
しかも解明どころか理解の糸口もつかめない、そういう世界だ
どうしてこうなった

ああそういえば、
こうなることを目標にやってきたんだっけ

頭が狂って体が死にかけになって学ぶことばかりだ
本当になんなのかと思う
健康な時に学んだことがまるでしょうもないことのように思える
死ぬ時にはきっとほとんどが無価値になるくらい
多くのことに気づくのだろう
まったく馬鹿馬鹿しいなんと人を食った世界なのか
こと人間にできる全てのアプローチを用いて
最大限この世の何かについて知ろうと腐心してきたつもりだが、
ついぞ何も分からなかった
恐らくは僕はやりきったよ
たぶんこれ以上人類が知性をもって思索をめぐらすことは無駄だろう
我が死をもって人の知の墓標とす
人知、休まりてあれかし

コメント

nophoto
とおりすがり
2010年12月2日9:15

それでも墓標に唾を吐きかけるのは人間
ただ通り過ぎるのは獣
ア・ハレ、あはれ

ブー太
2010年12月2日21:10

?どういう意味だろ・・・