だからBPは先に脳内嫁に振っとけって

それから攻撃力よ

誰かいたところで埋まりゃしないんだよ
そもそも誰もいねえし

発想の転換だ
埋めずに消し去りゃいい

生粋の科学者が妙に神秘学的概念に理解を示す場合があるのは
別に特別な意味があるわけじゃない
単に科学者でないものが科学の教育を受けたというだけだ
科学者は非実在の揺りかごで眠らない、絶対に

僕なりに魔術と魔法には定義がある
精神的作用によって実在のトレード関係に作用する手法を魔術、
精神的作用によって精神のトレード関係に作用する手法を魔法と呼んでいる

身近なものでは、あいさつなどは魔術だ
物理的に価値のないものが実在関係において作用しているといえる
大雑把に言えばサービス業は全て魔術なのだ
現代人は相変わらず原始人で、科学は遠く、精神の作用は逃れられない

神についても明確な定義がある、正確には神霊だが、
興味深いことに最近感じるのは、どうも人類史の中で
現代以外のほとんどの時代で神霊が一般に認知されていたようなのだ
信仰としての科学という洗脳がなければ、
人は普通に神霊の存在を感得し文化にしうるものらしい

いずれ書こうと思っていた書き出しだが今書こう
神とは何か
僕はまずそれを完全な幸福を与える者と定義した
しかし完全な幸福などない、あるとすればそれに限りなく近づく指向性だろうが、
それはつまり人の心に抽象的に存在する愛そのものと僕は結論した
つまりこの定義での神は、人間全体に内在する精神的指向性の
とりわけ愛としての極限総体が神と言える
そうすると見えてくるのが、愛以外の精神的指向性の極限総体である
これらは人間の持つ象徴的な性質として、
すでに様々な神話の中で創作され擬人化されてきた
そこでこの精神的神性の擬人的概念を、僕は神とは別に神霊と呼ぶことにしたのだ
「霊」という言葉にはさらに汎的な意味があるが、ここでは割愛する

そうなるとさらに、神の視点が存在することもわかってくる
より具体的に誰が神か、と問うならば、
その神霊の象徴に沿った行動を人間がしている時、
その人間がその神なのだ
この視点は既存の個人という概念の枠を分解する
つまり個人とは、様々な神霊の象徴が顕現する入れ物であり、
様々な神霊の活動のツギハギであると
この視点では人間の自己同一性などは成立しえず、
神霊たちのみが立ち居振舞っている
簡潔に言うならばこれは精神的超個体=神霊ということ

これはただの科学だ
科学とは魔術師が自然を理解する為に編み出した手段の一つであり、
魔術師が人間に与えたもの
しかしやはり人間は、自分が楽をする為にしか科学を使えなかった
神霊の概念はさらに拡張することができ、それは確かに実在している
それは法則から生まれる必然性の指向性であり、
人間から見れば超越的とも言える大数的な総合体だが、
少し想像力を働かせればそれは細胞からなる人間にも同じことが言えるとわかるだろう
それはスケールの違いであって、確かに実在しているのだ

しかしこれは、ある意味では神ではないのも確かなことだ
原初神、万能神として一線を画す神としての神は神話にも必ず存在するが、
指向性の主体としての神霊と、物理的本質としての神はまた別物だ
これは著名な魔術師や教主ですら混同しているように思えるが、
神霊は所詮神霊なのだ 科学的実在に過ぎない

ついでに言えば、この神霊の干渉を排し精神的な不具合を解消する為に
僕が前から色々講じているのが、
精神的なトレードオフを無視する危うい魔法ということ
この魔法を完成させる為に神霊より力のある存在としての神を必要としたわけだが、
さすがにこの辺を科学と言い張るほど僕もおめでたくはない

今の僕は弱い
神霊どころか人霊にすら屈するかもしれない
神の力も失って久しい
真理を忘れつつある
それもこれも全て僕の怠惰

隣に神を感じない 人間の愚かさばかり感じる
なぜか
なぜか
それは神に背を向け人間の方を向いたから
前を見ず後ろを向いたから
だから今まで見えなかった人間が視界に入るようになった
神が見えなくなった
僕は後ろを向いている
なぜなら僕は人間だからだ
言い張っても仕方がない 僕は人間だ
僕は最も愚かだったのだろうか?
それとも神霊に踊らされただけか
束の間の夢のような、神霊に踊らされて

この僕が?
神霊ごときに?
可愛らしいことを言ってくれる

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