彼岸

2006年8月9日
夏コミ〜さらば〜(またかよ

日々いろいろ思うことはあるンだけど・・・

なんか最近、"話題"に対して
正面から向き合うんじゃなくて、
真横の人に対しての発言に終始してるのが気になる。

これこれこう思いますよ?
いや、むしろこうでしょう?
なるほど、でもこういう見方もありますよね?
すげー違和感。
主張も思考も興味も感じられない。

同じようにビジネスモデルがどうのこうのと、
時代の動きが早いからさまざまな
仮説や空論が飛び交うけど、
肝心の質、求心力、作り手の信念に触れようともしない。
穿った見方かもしれないけど、
娯楽性から一歩退いた視点で話すことで、
自分をただ大衆以上に見せたがってるだけのように見える。
けど実際のところは、
そんな人たちは大衆以上に求心力の本質の
外側に立ってしまっている。
彼らが何気なく事例に挙げるひとつひとつのコンテンツ、
そのそれぞれが自分よりはるかに上手の
怪物であるという認識が欠けているように思う。
それこそ、愚かしいほどに侮っていると言っていい。
ビジネスの本質はモデルではなく、
その力点にこそあると思う。

文芸ではないけれどいろいろ本を読んでみて、
良書には二種類あると感じた。
一つは知りたい分野の情報が大量に、
かつ詳細に引きやすい形でまとめられた書。
もう一つは著者がこれは心底伝えなければならない
という思いに駆られて執筆した書。
それ以外は凡書あるいは悪書と言っていい。

"話題"や"力点"に向かい合っていないネット上の文章は
ひどい悪文だと思う。
ある一つに対しての動機じゃなく、
全体を見渡して「ああそれはこうじゃないかな」と言う。
主張と主張のキャッチボールが出来ていない。
それは言わば感想の全体の感想で、
多かれ少なかれ、ほとんどの人が感じていて、
でも伝えても伝えなくても
どっちでもいいやと思うような類の物だから、
結局、読んでて面白くない。

ので、書きたくなるまで無理に書かないようには
してるものの、もうちと景気のいい話したいなあ・・・
根が暗いんだよお前はよ!

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